2016/07/22 23:51

VR、VR、VR、
世の中はVRの扉を開いた。

私は興味をもっていた。最初にRiftを1年前かな?
それぐらいの時に体験した。フレームレートがまだガクガクで
酔いまくり、正直これはダメやという印象だったが、面白い感覚も
あったので、製品版には期待していた。

そして、先日、体験したのは、RIftやソニーのPlaystation VRとは
コンセプトの違うVR、HTC VIVEを体験した。
VIVEには空間認識の機能がある。他のVRは椅子に座ってのVR体験
が主だが、VIVEは、歩いたり、しゃんがんだり、現実世界と同じ動作で
VRの世界の中に入れる。これはかなり新しい体験だった。

SFの世界だったものが、現実に存在している。

VIVEは約5mの部屋の情報を読み取る。私が体験したのは1mだった、
日本の住宅事情なら1mだろう。VRの世界と現実の世界の境目をどう
表現するのか気になっていた。VIVEの場合だと、現実の壁や家具は
VRの画面上にはブルーのワイヤーフレームでみえる。家具や壁に近づくと
ぶつからないように、そのワイヤーフレームが画面に出てくる。
それがまたかっこよい。

いくつかソフトを試したが、完成度は高い。VRの世界に入って楽しむ
ショートムービーのようなもの、本格的なFPSのようなもの。面白かったのは
VR空間のDAWソフト、家でやっているような作曲をVRで出来るというもの。
シーケンサーを増やしたり、VRのドラムパッドでリズムを叩いたり、
モジュラー的なシンセをつないだり。面白いんだが、どう使えるかはまだ
不明な部分もある。音楽ものはいくつかあったが、音楽の構造が空間的な
役割をしないとVRの世界では少し物足りない印象もあった。
そして能動的な行動と音がリンクしなければ、あまり高揚しない気がする。
それか、もっと自然な存在として、音として存在できれば、面白いことはもっと出来る
なという印象。

でもやってみて、一番感動したのは、現実世界で簡単に普通にやれていることを、
そのままVRの世界で同じようにできるということ。例えばゲームの説明を見るのに
VR世界の机の上に置いてある説明書を読む、という動作。普通のゲームだったら、
ウインドウが出て説明の文字がでるような場面だが、そうなるとちょっと覚める。
現実世界と同じように、説明書を探し、
手に取って、理解し、遊ぶ。そういう小さなことに感動し、VRの世界に入っていく。

まだまだ、VRの世界は遠い存在のような気がするが、一度体験すると、これを使ってなにが
できるか?ばかり考えてしまう。自分も音楽をどうやったら、効果的にVRで使えるのか、
毎日考えている。人類はまたとてつもなく面白いものを発明したと思う。
未来は可能性にあふれている